東洋の森ブログ

東洋の森ブログ

不妊治療

妊活タイミング頻度

よく頂く質問

Q:排卵日がバラバラでいつタイミングを取って良いか分からないから、出来るだけ毎日取ったらよいか?

A:毎日タイミングを取られますと、女性の体は消耗し過ぎます。

東洋医学では、タイミングの取り過ぎを房事過多(ぼうじかた)と呼び、腎(体)にダメージを与える事と考えています。

腎とは、広義の意味で生殖能力であり、卵巣卵胞の力です。この腎がダメージを受けますと、卵子の質は下がりますので注意が必要です。

排卵日が分かり難い方は、排卵検査薬等を用いましょう。LHサージが弱くて排卵検査が反応しない方は、腎が弱っていますのでお問い合わせ下さい。

不妊治療に経絡受胎治療

東洋医学の起源は古く、中国の後漢時代には体系化され、最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』には、漢方薬と鍼灸理論が記載されています。

漢方薬と鍼灸を合わせて、東洋医学と呼びます。

片方だけでは、力不足です。

漢方薬は、不妊の治療に中国の国医大師である夏桂成先生が周期療法を考案されました。

日本中医薬研究会では、夏桂成先生の周期療法を用いてホルモンの変化と陰陽、月経周期によって異なる漢方薬を使い分け、一人一人の患者様に寄り添い沢山の患者様のご妊娠に寄与して参りました。

鍼灸は、聖徳太子の時代から中国より伝来し、灸治療が中心に日本国内で用いられてきました。

日本伝統鍼灸の礎となったのは、

戦国時代から安土桃山時代に活躍された日本の医師、曲直瀬 道三(まなせどうさん)先生です。

道三が、漢方薬や灸を用いて数々の武将を治療した事は有名です。

道三は、脈診を日本式に体系化させた先駆者です。

今もなお脈診の理論は、日本伝統鍼灸(経絡治療)として受け継がれています。

当院では、不妊治療・不妊鍼灸に

漢方薬の周期療法と、日本伝統鍼灸を掛け合わせた

経絡中医受胎理論』を考案し治療させて頂いております。

経絡中医受胎理論』を用いる事が、

局所のアプローチが得意な鍼灸

体力回復が得意な漢方薬

相乗効果を出し、高い妊娠率へと繋がっています。

採卵するも胚盤胞にならない卵胞と血流

胚盤胞にならない卵胞と血流②

タイプ別
陰虚による血流悪化(瘀血)タイプ
・肌が乾燥する
・年齢が35歳以上
・採卵を3回以上している
・体にほてりがある
・高温期に体調が悪くなりやすい
・口や喉の渇きがある
・寝汗

上記に一つでも当てはまる方は、
運動や寝不足をすると、卵子の質が更に下がる可能性があります。

体を潤す力の回復が早急に必要です。

詳しくは、お尋ね下さい。

育たない卵子と血流①

採卵するも育たない卵胞

不妊治療体外授精するも、
採卵→授精→胚盤胞まで育たない

ホルモンE2値300あっても育たない方は、血流が関係しています。

運動では改善できない血流があります。

体の中には、毛細血管が血管の8割を占めています。

年齢や体質によって血流改善の方法が変わります。

次回は、血流が悪い(瘀血おけつ)タイプ別に解説いたします。

院長足立

残暑を乗り切る

今年は異常な暑さが続いており、

体調不良・目眩・不眠・のぼせ・皮膚疾患・卵胞が育たない等のお問い合わが増えております。

汗は、体力(津液)を意味します。

発汗しすぎると津液を消耗し、細胞が老化します。

今旬でおすすめの果物は梨です。

毎日食べていただいても良いです。体をしっかりと潤してくれます。

但し、冷やさずにお召し上がりください。

夏に成功する不妊鍼灸

夏に成功する不妊鍼灸とは

採卵周期に入っておられる方
D10から、一日15分〜30分の運動をして
汗をかきましょう。

移植周期の方
冷房の環境下で、有酸素運動をD1から30分して汗を出しましょう。

ホルモン剤が入りますと、体のリンパが停滞します。リンパ対策をしっかりしてください。

水分摂取は、摂りすぎに注意しましょう。

水分を取りすぎるとむくみますし、

取らないと、熱中症になります。

ポイントは、

【飲んで、汗で出す】

※冷房下での環境

お二人目ご出産希望の患者様

当院の不妊鍼灸からご出産され、
子育ても少し落ち着かれた患者様の
お二人目希望でご来院される方が増えております。

お二人目希望でも当院を選んでくださり、
スタッフ一同励みになります。

東洋の森では、子育て支援として
【お子様見守りサービス】
を実施しております。

スタッフ一名をお子様の見守りとして配置
お子様と一緒のご来院をお待ちしております。

※お子様見守りサービスは、事前予約が必要です。

男性不妊鍼灸と肥満・糖尿病の関係

男性不妊の方、顕微だから大丈夫ではなく、食事や運動を見直しましょう

肥満や糖尿病と男性不妊に関する論文が発表されました

【男性ホルモンは、肥満や糖尿病の男性は低い】

AbbasiHormozi, S.、Kouhkan, A.Shahverdi, A.
Reprod Biol Endocrinol 21、48 (2023)

東洋医学的にも、肥満や糖尿病は血流を悪化させますので、最新の論文とも見解が一致しております。

当院では、男性不妊鍼灸の方も診させて頂いておりますがご来院は奥様とご一緒でのご来院をお願い致します。

妊活BMI

患者様からのご相談

BMIが低くて上げられない!
BMIが引くて妊娠しにくい!

体重を落とすことも大変ですが、
痩せ型の方が、増やす事はもっと大変です。

痩せ型の方は胃腸が弱い方が多いので、
頑張って食べると、下痢をします。
高タンパクな物だと、胃もたれとなります。
中医学的な食養生がおすすめです

病院で処方されるサプリメント解説

不妊治療専門クリニックでよく処方されておられるコエンザイムQ10、DHEA、ビタミンDについての卵子の成長に関する論文を添付させて頂き、解説致します。

結論

ビタミン D、コエンザイム Q、デヒドロエピアンドロステロン (DHEA) などの卵胞形成の修飾因子を使用して、加齢に伴う変化を克服し、老化した卵胞の生殖能力を高める可能性がある事を示唆しています。

以下は、引用です

卵胞形成の加齢に伴う変化と生殖能力の結果を改善するための潜在的な修飾因子 – ナラティブレビュー

生殖生物学および内分泌学 音量 20、記事番号:  156 ( 2022 ) 

【要約】

休止状態の原始卵胞から受精する準備ができている健康な成熟卵母細胞を含む胞状卵胞の形成は、卵巣内の小さな分子とミトコンドリアの絶妙な同期タイミングを必要とする、よく組織化された複雑なプロセスです。このレビューでは、卵胞形成のプロセスに重要な特定の分子とメカニズムを要約し、そのような分子が老化によってどのように大きく影響を受けるかについて説明しました。