漢方の知恵袋「寒暖差に負けないカラダづくり」を不妊鍼灸の体質改善として解説してみます。
総論
寒暖差のダメージを受けやすいのは「気血不足」体質
寒暖差の大きい秋は、体温調整を担う自律神経が過剰に働き、バランスを崩しやすいです。
その時に出てくくる症状は、疲労感・胃腸不調・頭痛・めまい等があげられます。
中医学では、こうした秋の不調の背景には体の気血不足があると考えます。
不妊鍼灸におきまして、秋は妊娠率も上がる重要な時期と考えております。
但し、この時期の養生を怠ってしまうと、冬の冷えにつながり妊娠し難い「冷えの体質」の定着となってしまいます。
漢方の知恵袋を通じて、季節の養生法をしり、妊活に役立てて頂けたらと思います。
ポイントは、体のサインです。
次からは、体質別の養生法となりますので体のサインが多い所を中心にチェックしてください。
【気になる症状】
疲労感・倦怠感・息切れ・風邪をひきやすい・汗が出やすい・動機・めまい・不眠・不安感・冷え・抜け毛・食欲不振・軟便又は下痢・高温期が続かない
【食養生】
胃腸を整え気血を補う
・大豆製品・米・山芋・にんじん・ほうれん草・かぼちゃ・キノコ類・なつめ・ぶどう・りんご・鶏肉・鮭・鯛・白身魚
【気になる症状】
冷えのぼせ・痛みの症状(頭痛・胸痛・生理痛・胃痛)めまい・物忘れ・足がつりやすい・しびれ・しみができやすい・PMS
【食養生】
辛味・黒色・海藻類で血流をスムーズに
黒豆・なす・あずき・玉ねぎ・にんにく・ねぎ・らっきょう・うこん・紅花・海藻類・山査子・酢・青魚・納豆
【気になる症状】
イライラ・怒りっぽい・情緒不安定・胸が苦しい・不眠・悪夢・頭痛・めまい・月経周期で抑鬱がでる
【食養生】
香りや酸味で気の巡りを整える
しそ・みかんのかわ・マイマイ花・菊花・カモミール・ミント・ジャスミン・トマト・ガジュツ
【気になる症状】
卵胞の発育が悪い・40歳以上の方・FSHが高い・強い冷え・腰痛・腰の冷え・耳鳴り・抜け毛・白髪・むくみやすい・夜間頻尿
【食養生】
黒色・温性食材で腎を元気に
・枸杞の実・クルミ・黒豆・黒ゴマ・栗・キノコ類・スッポン・エビ・レイシ・ろくじょう
いかがでしたでしょうか。
しっかりと養生を取り組んでいただき、一人でも多くの方のご妊娠につながればと思います。
※日本中医薬研究会発行のVol.166 引用