
不妊治療
基礎体温に徹底的にこだわる
低温期は卵胞と子宮内膜を育てる大事な期間
月経期には理気活血(りきかっけつ)
月経期は子宮のお掃除の期間です。経血が茶色または赤黑っぽい色から始まっている方は内膜が良い状態とは言えません。
月経期に理気活血をしっかり行い、経血を排出すると最初は塊が出ることが多いです。しっかり出切った数ヶ月後からは赤い鮮血から月経が始まります。
この状態になってはじめて子宮の内膜がふかふかのベッドのような柔らかな状態になります。
内膜の厚みがしっかりあっても循環が悪い子宮には着床し難いので改善が必要です。

滋陰養血(じいんようけつ)
卵胞が大きくなるのに伴ってエストロゲンが分泌されます。卵胞は18から20mmまで大きくなります。
この時期は血を補い、卵胞の育ちを良くしてホルモンの分泌を促します。
「排卵誘発剤を入れても成熟卵が取れない」「分泌採卵しても空卵が多い」「顕微授精を行なっても胚盤胞まで成長しない」といった方は、滋陰養血の力が足りません。

排卵期は温陽活血(おんようかっけつ)
20mm程度まで大きくなった卵子は、卵胞の殻を破り10〜60秒で飛び出し、卵管采(らんかんさい)に吸い込まれて卵管に移動します。
排卵期に卵巣周囲に血流が悪くなっていると、排卵がスムーズに起こりにくくなります。
排卵痛がある方は要注意です。

高温期(⻩体期)は温陽腎陰+理気疏肝(りきそかん)
プロゲステロン(⻩体ホルモン)の分泌が促進され体温は上昇し、平均 36.7〜36.8°Cとなり、子宮内膜はさらに増殖されます。
高温期は体を温める腎陽の力【温陽腎陰】と流れを良くする【理気疏肝】の2つの力が必要となります。
この2つの力が整うと、子宮内膜がふかふかに柔らかく、厚くなります。
内膜の厚さが十分あっても血流の悪い内膜は硬いので着床が難しくなります。
