妊娠率の最も高いタイミングは?
タイミング法について
自然周期では最大卵胞径が18㎜を超えると、卵胞一つにつき血中エストラジオール値E2は270〜300pg/mlは上がっていないと良質な卵胞とは言えません。
E2は分かりやすく言うと、卵巣の力だと思って下さい。
質のいい卵巣を育てるのに、E2が270〜300pg/mlくらい欲しいと言う事です。
経膣超音波検査による卵胞発育の確認、血中あるいは尿中黄体化ホルモン(LH)でLHサージの有無を確認し、
エストラジオール値E2や基礎体温などを用いて排卵日を予測し、性交のタイミングを合わせる方法です。
正常妊孕能女性のタイミング法1周期あたりの妊娠率は17~20%です。
不妊症女性ではタイミング法で妊娠した症例の64%が6周期以内の妊娠でした。
タイミグ法における性交のタイミングは、排卵1~2日前が最も妊娠率が高く、排卵当日までに3回以上行うことが指導されています。
妊娠の可能性のある排卵5日前から、排卵当日までに、3回以上性交すると妊娠率が高くなることが分かっています。
排卵の6日以前もしくは排卵1日後には可能性がありません。
一般的に受精能力があるのは、卵子は排卵後約24時間、精子は女性の生殖器内に入って48時間までとされています。
そのため女性の排卵周期、子宮内に精子が入るタイミングを考慮することが重要です。
AIHの場合には排卵前日から当日に行うことが望ましいとされています。
出典 『データから考える不妊症・不育症治療希望に答える専門外来の診療指針』
編集 竹田 省 田中 温 黒田恵司
発行者 三澤 岳
主任鍼灸師 木成