胞状奇胎とは、授精時の精子と卵子の異常によっておこり、卵子の核がなくなり、精子の核のみから発生する全胞状奇胎と、精子2つと卵子1つが受精部分胞状奇胎とに分類されます。いづれも異常妊娠になります。
発生機序は不明です。
再び、胞状奇胎になる確率は2%と低いと言われています。
再び胞状奇胎になる確率は低いが、再びなる方もおられます。
顕微授精で1つの卵子に2つの精子が入り込む部分胞状奇胎は防げます。
これは、女性の卵子の膜が弱い可能性があります。
発生学的にみると、卵子は東洋医学の「脾」と関係しております。
「脾」は脾臓の働きだけでなく、広義の意味も含みます。
食べ物を消化吸収し、体の力を取り込むのも「脾」になります。
バランス良くしっかりと食事を取っていても、「脾」の作用が弱いと
吸収率が悪くなり、体のエネルギーが不足してきます。
この状態では、細胞一つ一つに栄養が行き渡らない「気虚」
と呼ばれる状態になり、ミトコンドリアも活性化できません。
顕微受精で受精の問題はクリアできても、育つ胚盤胞には成長し難いです。
一度でも胞状奇胎になられた方は、体質改善をお勧めします。