東洋の森ブログ

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子宮内膜増殖症からのご妊娠

子宮内膜増殖症からのご妊娠

聞きなれない疾患の方もいらっしゃるので少し解説させて頂きます。

子宮の内膜は、卵胞が育つに従ってエストロゲンの作用で内膜が厚くなってきます。

月経後卵胞の育ちが悪く不正出血になるのは、子宮内膜増殖症ではありません。これは、卵胞の育ちがわるく、内膜が厚くならないので不正出血になっています。

通常排卵後は、ネガティブフィードバックが起こりエストロゲンの作用にブレーキがかかるシステムになっています。

 

子宮内膜増殖症は、このブレーキ作用の働きが何かの原因で

起こらず、内膜が増殖するという病気です。

月経でしっかりと内膜が剥がれ落ちるといいですが、

内膜が厚いまま次の月経を迎えてそれがつづくと掻爬手術が必要となります。

子宮内膜細胞に異型があると癌化するリスクが高いと言われています。

東洋医学では、細胞の変形には瘀血(血流の滞り)があると捉えます。

当院に来られたこの患者様には、2年の月日を経てご妊娠されたのですが、かなりの期間全身の血流と子宮の血流改善に特化して

鍼灸+漢方薬を行いました。

顕著な反応として、月経時の頭痛腹痛が少なくなってくると

病院の内膜の病理検査で陰性になりました。

その後基礎体温が整ってから移植をされ見事、妊娠となりました。

使用した漢方薬は、

亀鹿仙、水快宝、瀉火補腎丸、シベリア霊芝

です。

ご妊娠中も流産防止のために

シベリア霊芝、田七人参茶

を服用していただいております。

出産までしっかりとサポートさせて頂きます。