「肩こり」ってなに?
デスクワークなどの前傾姿勢による過度な首や肩への負担、スマートフォンやパソコンを長時間使用することによる目の周辺の神経への過緊張、慢性的なストレスや運動不足などによる血行不良や筋肉の過緊張が原因となって「肩こり」につながるケースが多いです。
一度肩こりが起こると肩の筋肉はますます硬くなり更に血行不良が進みます。
肩こりが起こると「お顔のたるみ」を引き起こします。
肩の筋肉が硬くなるとお顔の筋肉が引っ張られて下垂します。
首肩こりにより血流が停滞するとお顔に老廃物や余分な水分が溜まりやすくなる
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むくみが出現⇒下垂⇒お顔のたるみ
血流が停滞する事で、くすみやシミの原因にもつながります。
【中医美容的肩こりの要因】
中医美容では、肩のこりや痛みを引き起こす主な要因は「瘀血おけつ(血行不良)」と考えます。
また、「痰湿たんしつ(余分な水分や汚れ)」の停滞、ストレスによる「気(エネルギー)」の巡りの悪化、体の「冷え」も瘀血を招く要因となります。
【瘀血おけつ(血行不良とは】)
血は身体の隅々まで巡ることで、全身にくまなく栄養が届けられ、その栄養をもとに身体に必要なありとあらゆるものが作られると考えられています。
体内の老廃物を運ぶのも血の役割です。
血がスムーズに巡っていれば肩の筋肉にも十分な栄養や潤いが行き届き、肩は健やかな状態になります。
反対に、血行が悪くなると筋肉の栄養や潤いが不足しがちになり、老廃物や疲労物質も溜まって、肩のこりや痛みが起こりやすくなります。
肌も同様で、血がしっかり巡ることで栄養が安定供給され、新しい元気な細胞を作ることができ、そのおかげで肌の生まれ変わりであるターンオーバーも正常化し、健康で美しい肌を保つことができます。
血のめぐりが滞ると、身体の末端にある肌に届きにくくなります。肌の栄養が不足することでターンオーバーは遅くなります。
出来てしまったシミは、ターンオーバーにより肌表面へ押し上げられ古い角質とともに剥がれ落ちることで新しい綺麗な肌へと生まれ変わるのですが、血の巡りが滞るとそれもうまくいかなくなり、シミが沈着する原因となります。
血は同時に全身を巡りながら身体の溜まった不要な老廃物を回収する役割も果たしていると考えられています。
シミの原因になる黒色色素であるメラニンも、血によって排泄されることでシミになるのを防いでいます。
血の巡りが滞ると肌にメラニンが蓄積しやすくなり、シミを作る原因になってしまいます。
瘀血の気になる症状
肩の痛み、肩こり、頭痛、シミ多い、顔色が暗い、眼の下のクマがみられる、関節痛、冷え、手足のしびれ、静脈瘤、月経不順、月経痛、月経に血塊がある、舌の色が暗く瘀点・瘀斑がある
【中医美容鍼灸、食養生対策~瘀血に~】
・紅花 ・玉ねぎ ・れんこん
・サフラン ・なす ・ウコン
・よもぎ ・黒きくらげ
・シナモン ・黒豆
肩こりの予防、肩こりの原因となる瘀血の予防を心がけることで、美肌作りの一歩となります。
体の中からも美しさを磨いていきましょう。