東洋の森ブログ

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院内こぼれ話

病院で処方されるサプリメント解説

不妊治療専門クリニックでよく処方されておられるコエンザイムQ10、DHEA、ビタミンDについての卵子の成長に関する論文を添付させて頂き、解説致します。

結論

ビタミン D、コエンザイム Q、デヒドロエピアンドロステロン (DHEA) などの卵胞形成の修飾因子を使用して、加齢に伴う変化を克服し、老化した卵胞の生殖能力を高める可能性がある事を示唆しています。

以下は、引用です

卵胞形成の加齢に伴う変化と生殖能力の結果を改善するための潜在的な修飾因子 – ナラティブレビュー

生殖生物学および内分泌学 音量 20、記事番号:  156 ( 2022 ) 

【要約】

休止状態の原始卵胞から受精する準備ができている健康な成熟卵母細胞を含む胞状卵胞の形成は、卵巣内の小さな分子とミトコンドリアの絶妙な同期タイミングを必要とする、よく組織化された複雑なプロセスです。このレビューでは、卵胞形成のプロセスに重要な特定の分子とメカニズムを要約し、そのような分子が老化によってどのように大きく影響を受けるかについて説明しました。

発熱後長引く咳に漢方薬

全国的に咳や喘息の漢方薬が品薄になっております。

当院の咳の漢方薬処方を解説いたしますので、手元にお持ちの方は活用して頂けましたら幸いです。

良い漢方薬も体の時期が違えば、全く効果を発揮しません。それは、むしろ勿体ない使い方になってしまいますので避けて頂きたい所です。

それでは、解説いたします。

発熱が長く続いたり、高熱が出た後は体が消耗しますから

麻黄の生薬が入っているものは、なるべく控えるようにしましょう。
喘息のひどい時は、エフェドリンの効果で麻黄がよく効きます。この時は、体力回復の生薬も入れる事を忘れずに麻杏甘石湯などの漢方薬が大変良く効きます。麻黄製剤を服用すると頻脈になる方は、生脈散や麦味散の体力回復の漢方薬と一緒に服用する事を覚えておいてください。

空咳が続く方は、通常の風邪でしたら麦門冬湯が良いですが、高熱や発熱が続いた後はなかなかこれでは治りません。

消炎作用の入っている竹葉石膏湯が大変良いと思います。

これは、体力回復の人参に消耗を潤す麦門冬がしっかりと入っている所に、清熱作用の竹葉と石膏が組み合わさった非常に使いやすい漢方薬です。痰が多い方は蘇子降気湯になります。

滋陰降火湯は、乾いた咳に使えますが、久病の方によく使います。

発熱後という事を考えると私は、竹葉石膏湯の方をよくお出ししている感じです。

参考になれば、幸いです。

院長 足立

院内こぼれ話①

足立院長と、原主任の対談①

足立

「10月は、御妊娠された方が月の最高

6人でしたね。原先生?」

「そうですね。30代の自然妊娠や、

人工授精の方の御妊娠が特徴的でした」

足立

「不妊体質の方に漢方薬と、

鍼灸の周期療法がとても良く効果をあげました。

今月は、多嚢胞性卵胞症候群の方がきちんと

排卵できる体になると、結果に結びつくのが

早いと感じました。」

「病院でゴナドトロピン(hMG-hCG)療法をされて

おられる患者様にも有効でしたね。

多嚢胞性卵胞症候群は、水毒を解消しないと

なかなか難しいと感じております。」

足立

「そうです。日本人は、欧米人の様な

太っている、毛深いなどの多嚢胞ではなく、

痩せ気味の水毒タイプが多いです。

その為体の力を補う補腎薬と水毒を解消する

漢方薬が必要になります。」

「欧米人の体質と日本人の体質が違うんですね。

欧米では針が主流ですが、日本では聖徳太子の時代から灸が行われてきました。

日本人に合った治療で効果を高めていきたいですね」

足立

「そうですね。頑張っていきましょう!」

続く